
那覇市は、中国福州市の友好都市。そのため、那覇と福州の友好の証として建設された中国式庭園「福州園」があります。多くの観光客だけでなく、地元のファンも多い福州園の見所をまとめてみました。
目次
福州園は、エリアによって四季を表現している
福州園は、総面積8500㎡に、中国福州地方独特の伝統的手法を用いて設計された、伝統的な中国式庭園です。
那覇の中心部にあるのですが、園内に入ると、ここが沖縄、いや、日本であることすら、すっかり忘れてしまいます。でも、福州園は、ただ中国式で設計されたという点だけが魅力ではありません。
園内には、大きく分けて3つのエリアに分かれており、それぞれのエリアで「春景色」「夏景色」「秋・冬景色」が楽しめるようになっています。
福州園の春景色
大門と呼ばれる福州園を通り、左側に外壁を見ながら奥まで進んでくると、そこが福州園の春景色が見られるスポットです。
桃花渓(とうかけい)
福州園の春景色は、とてものどかで静かなゾーンです。小川の渓流と静かな池をメインに設計されている桃花渓は、街の喧騒を忘れさせてくれます。
知春亭(知瞬低)
池のほとりにある知春亭は、丸い形をした亭。ベンチに腰掛けると、周囲に植えられた様々な春の花や緑とともに、涼しい風を感じることできます。
凌波廊(りょうはろう)
ここは、福州園に入ってすぐの場所にあります。桃花渓の水辺に設置された風情ある展望台。
耳を澄ませると、池に住む鯉が飛び跳ねる音が聞こえてきます。ここでは、鯉のエサを自動販売機で買うことが出来ます。鯉にエサをやりながら、ベンチに座っていると、それだけで癒された気分になれます。
福州園の夏景色
春景色のエリアを回り、福州園入口のちょうど裏手側に戻ってくると、夏景色が見られるエリアになります。
青々と茂った草木と、福州地方の代表的な建物、御影石で作られた石塔など、春景色とは違った魅力が広がります。
東治堂(とうやどう)
夏景色が見られるエリアに入ると、青々とした木々の中に、朱色の趣ある建物が出てきます。これが、東治堂。
じっくり建物の中を眺めてみると、いろいろな細工が至る所に施されていることがわかります。
松竹如醉亭(しょうちくじょすいてい)
ガジュマルの木陰に、小さな半亭があります。これが、松竹如醉亭。中にはベンチと小さなテーブルがあります。
白塔・烏塔(はくとう・うとう)
御影石で作られた白塔・烏塔は、東治堂を正面に見て両サイドに建っています。中に入ることが出来、上を見上げてみると引き込まれてしまいそうになります。
福州園の秋・冬景色
福州園の中で最も多彩な景色を見ることができるのが、飛虹橋を含む福州園の秋・冬景色。
巨大な滝と、人口岩の頂上に立つ展望台など、福州園の中でもダイナミックな景色が見られる、最もおすすめのスポットです。
飛虹橋(ひこうきょう)
欧治池(おうやいけ)にかかる飛虹橋からは、人工山から流れ落ちる滝と静かな池の2つを同時に見ることが出来ます。
治山・治亭(やざん・やてい)
飛虹橋の目の前に立つ人口の山を、治山といい、その上に立つ小さな亭を、治亭といいます。治山の中は、複雑に入り組んだ迷路のようになっており、流れ落ちる滝を中から眺めることができる、超穴場のスポットがあります。
清晏亭(せいあんてい)
最も海に使い側に設置された清晏亭にも、頂上に小亭が設置されています。
この先には、波の上ビーチがあります。
三友斎(さんゆうさい)
竹林の中を歩くことができる三友斎は、吹き抜ける風と共に、葉がこすれた時に聞こえる独特の音も魅力です。
中国人観光客も多く訪れる福州園は園内全てがシャッターチャンス
福州園では、数多くの木々が植えられており、季節によっても、また違った魅力を感じることが出来ます。近くには、福州園とも関係が深い、久米至聖廟(久米孔子廟)もあります。
こちらも、中国とのかかわりを感じることができる貴重な史跡なので、ぜひ足を運んでみてください。
福州園(ふくしゅうえん)- 住所:那覇市久米2-29-19
- 電話:098-869-5384
- 開園時間:9:00~18:00
- 定休日:水曜日
- 観覧料:大人200円、小人(中学生以下)100円
- 駐車場:なし
※福州園向かいにある松山公園に、有料駐車場(最初の60分は無料)があります。こちらが、一番近い駐車場です。
久米至聖廟(久米孔子廟)- 住所:那覇市久米2丁目30-1
- 電話:098-868-8598
- 拝観時間:9:00~17:00
- 拝観料:無料