沖縄では昔から龍宮神が島を守っているといいます。そのせいか島のあちらこちらに龍宮神を祀った祠があります。では沖縄を守ってくれる龍宮神とはいったいどんな存在なのでしょうか?

沖縄の龍宮神とは?

龍を神様として祀っている場所は日本全国にありますが、沖縄の龍宮神は日本的なものというよりも中国の影響を強く受けたものといえます。

沖縄のシンボルでもある首里城にもたくさんの龍が描かれていますが、これらも中国の龍の影響を強く受けた姿をしています。

そんな沖縄では、龍を「龍神様」ではなく「龍宮神」と呼ぶことがあります。そしてこの呼び方そのものが、沖縄の龍宮信仰の基本にあります。

沖縄では古くから海の彼方に異世界があると考えられています。

ニライカナイ信仰のもととなった「ニライカナイ」も海の彼方にある異世界といわれていますし、「海の向こうから神様(先祖神)がやってくる」という考え方のもとにもなっています。

そしてこれらと同じように龍宮も「リューグー」という異世界のことを意味しており、リューグーがあるのが海の奥底なのです。

つまり龍宮神は、海の奥底にあるリューグーの神様というわけです。

沖縄の龍宮神は一般的に龍の姿をしていると伝えられていますが、地域によっては「白馬の姿をした神様」「白帆の船に乗ってやってくる神様」という説もあります。

いずれにしても沖縄の龍宮神は、海の安全や五穀豊穣のご利益があるありがたい神様として考えられています。

龍宮神に逢えるスポット【西の神之屋(読谷村・残波岬)】

西の神之屋

西の神之屋(イリヌカミヌヤー)は、残波岬の灯台よりもやや高い岩山の上に拝所があります。

祠の先に見えるのが海なので、海と空を間近に感じることができる絶景スポットでもあります。

残波岬 西の神之屋へのアクセス方法

龍宮神に逢えるスポット【辺戸龍神龍王神(国頭村・辺戸岬)】

辺戸龍神龍王神

辺戸岬の石碑から舗装されていない脇道を海に向かって5分ほど歩くと、四方を岩に囲まれた場所に龍宮神が祀られています。

岩の向こうから波が「ダッパーン」と打ち寄せてくる音が響いてくるので、その場に立っているだけでも自然のエネルギーを強く感じます。

辺戸岬 辺戸龍神龍王神へのアクセス方法

龍宮神に逢えるスポット【龍宮神(南城市・奥武島)】

龍宮神

島の反対側に位置する海岸にあります。

島の人以外はほとんど訪れることがない場所ですが、道路から祠がある海岸までは歩道が整備されているので安全に降りることができます。

海岸の先端に突き出ている逆三角形の岩は、満潮になると海に浮かんでいるように見えます。

奥武島 龍宮神へのアクセス方法

龍宮神に逢えるスポット【仲竜宮(読谷村・渡久地ビーチ)】

仲竜宮(ナカルーグー)は、渡久地ビーチの海岸に立つと目の前に海に浮かぶ細長い岩がみえ、岩のちょうど中央部分に小さな石碑が建てられています。

これが仲竜宮です。岩山に登ってお参りすることはできませんので、海岸から静かに手を合わせてください。

渡久地ビーチ 仲竜宮へのアクセス方法

龍宮神に逢えるスポット【泊龍宮神(那覇市・天久宮)】

琉球八社の一つ・天久宮のなかに泊龍宮神の拝所があります。

泊地域は琉球王朝時代から港町として栄えた場所で、航海の安全を祈願する大事な場所だったといわれています。

天久宮 泊龍宮神へのアクセス方法

龍宮神に逢えるスポット【伊計島亀岩龍宮神(伊計島・イツクマの浜)】

伊計島亀岩龍宮神

伊計島の穴場ビーチ・イツクマの浜の端に、琉球石灰岩でできた大きな岩が海に浮かんでいます。

この岩の上に、伊計島亀岩龍宮神の祠があります。かつては岩山に渡る橋がかけられていましたが、現在は崩れているため渡ることはできません。

島側から祠を見ることができるので、その場で手を合わせるようにしましょう。

またこの先にある某は亭は絶景スポットなので、伊計島ドライブの途中に立ち寄るのもおすすめです。

イツクマの浜 伊計島亀岩龍宮神へのアクセス方法

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