
「子連れで沖縄移住をするなら小学校入学前がいい」という意見が多いですが、問題は「どのタイミング?」ではないでしょうか。そこで移住のタイミングを探るヒントを紹介します。
目次
沖縄県内の市町村立小学校の入学方法
沖縄県には市町村立小学校・国立小学校・私立小学校があります。
市町村立小学校への入学に入学試験はありませんが、入学が出来る学校は基本的に学区によって決められた指定校となります。
市町村立小学校は通学区域を基に指定校が決められるため、通知書に記された指定校への入学が基本となります。
那覇市の場合は隣接校選択制度があるので指定校のほかに隣接校にも入学を希望することができますが、その他の自治体ではこの制度がないため指定校のみの入学となります。
沖縄県の国立小学校の入学試験の時期
県内には国立小学校として【琉球大学教育学部付属小学校】があります。
出願書類は児童募集説明会の際に配布されるので、入学希望者は指定された説明会申込期間内に申し込みをする必要があります。
入学選考は一次選考と二次選考があります。一次選考は面接となりますが、二次選考は抽選です。選考日は例年11月末~12月初旬です。
ただし琉球大学教育学部付属小学校の場合は、出願資格に「出願できる小学校区内に保護者とともに居住していること(※特例もありますが詳細は各自ホームページ等で確認してください)」となっています。
琉球大学教育学部付属小学校
- URL
- http://www.els.u-ryukyu.ac.jp/
- 募集要項
- 9月以降に掲載
- アクセス
沖縄県の私立小学校の入学試験の時期
沖縄県内には【沖縄カトリック小学校(宜野湾市)】【沖縄アミークスインターナショナル小学校(うるま市)】【沖縄三育小学校(北中城村)】【海星小学校(石垣市)】の4つの私立小学校があります。
それぞれ入学試験(選考試験)がありますので、詳細はホームページより確認してください。
沖縄カトリック小学校
- URL
- http://oces.catholic-okinawa.ed.jp/
- 出願期間
- 10月頃
- アクセス
沖縄アミークスインターナショナル小学校
- URL
- https://www.amicus.ed.jp/
- 受付期間
- 7月頃
- アクセス
沖縄三育小学校
- URL
- http://es.okinawa-saniku.ed.jp/
- 願書受付
- 11月頃
- アクセス
海星小学校
- URL
- http://uminohoshi.com/
- 願書配布期間
- 7月頃から
- アクセス
まずは公立にするか、国立・私立にするかを決めよう
子どもの入学に合わせて移住をするなら、公立と国立・私立のどちらを希望するのか決めましょう。
国立・私立でも出願資格に居住地域の指定があれば、出願するまでにその条件を満たしていないといけません。
特に移住者の場合は移住先の住所を証明する書類の確保が問題になるので、そのことを逆算し移住のタイミングを考える必要があります。
公立小学校では入学試験はありませんが、学校によっては募集定員よりも入学希望者が多い場合もあります。
特に那覇市では隣接校選択制度があるため、学区外からでも希望する小学校に入学をすることができます。
ただし隣接校選択制度といっても希望者全員が入学できるわけではなく、隣接校で希望する場合は指定校枠に空きがあることが条件となり、希望者が多い場合は抽選となります。
ですから確実に希望する学校に入学させたいのであれば指定校枠で入学する必要がありますので、指定校の通知書が送付される前に希望する小学校の学区内に住所を移す必要があります。
公立小学校に入学するなら幼稚園入園のタイミングで移住がおすすめ
公立小学校への入学を考えているのであれば、幼稚園入園のタイミングで移住をするのがおすすめです。
実は沖縄県はアメリカ統治時代の名残で、公立小学校の敷地内に公立幼稚園があります。
アメリカではプリスクール制度といって、小学校入学の準備のための施設があります。
ただしアメリカの場合は幼稚園入園の前に設定されるのが本来のプリスクールなので、沖縄の場合は日本式のプリスクールと思った方が良いです。
沖縄式の幼稚園スタイルの良いところは「1年生ショックが起こりにくいこと」です。
同じ施設内に幼稚園と小学校がありますので、運動会や学芸会などの学校行事は幼稚園・小学校が合同で行います。さらに幼稚園の年長組になると小学校体験の時間があり、学校見学や小学生との交流の時間もあります。
こうした交流は保護者にとっても良い影響があります。
移住して時間がたてば沖縄での生活にも慣れてきますが、子どもの学校や塾・お稽古ごと、学童保育の申し込みに関する相談窓口などの情報はなかなか耳に入ってきません。
でも幼稚園の保護者会などに参加すれば自然と情報が入ってきますから、無理せずゆとりをもって子どもの小学校入学準備ができます。
しかも幼稚園からそのまま持ち上がりで小学校に入学する児童も多いので、子どもにとってもストレスなく小学校生活に馴染むことができます。
少なくとも小学校入園の1年前を目安に沖縄移住を!
沖縄は気候も文化も本土とは大きく違います。
特に小学校への入学は子どもにとっても大きな生活の変化をもたらしますので、できるだけストレスの無いように配慮してあげたいものです。
また子どもの体調を考えるならば環境に慣れるためにも1年はゆとりが欲しいですし、小学校では給食も始まるので沖縄の食になれる時間も確保したいものです。